「家が無事」は、ウソかもしれない。 震度6強を受けてもニュースで報じられない「見えない崩壊」の話。
2026/06/25
こんにちは!house plus+光栄建設 田中崇浩です。
本日(6月25日)朝、岩手県沖を震源とする大きな地震があり、
青森県階上町で「震度6強」が観測されました。
被災された地域の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
「震度6強」と聞くと、多くの人が1995年の阪神・淡路大震災のような、
街中の建物が倒壊する恐ろしい光景を思い浮かべたのではないでしょうか。
しかし、ニュースの映像を見ると、
幸いにもそこまでの致命的な倒壊被害は報告されていません。
「震度6強なのに、なぜ今回はそこまでひどい被害になっていないの?」
「もしかして、日本の家ってめちゃくちゃ強い?」
そう疑問に思った方も多いはずです。
実はこれには、「揺れの種類の違い」という明確な理由があります。
そして、建築のプロとして今、一番お伝えしたいのは
「見た目が無事だからと安心するのは、実はとても危険だ」ということです。
その理由を、専門用語を使わずにわかりやすく解説します。
■ 理由1:阪神淡路とは「揺れの種類」が違った
地震の揺れには、人間の目には見えない「周期(波の長さ)」があります。
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阪神・淡路大震災の揺れ:
「キラーパルス(殺人脈)」と呼ばれる、1〜2秒ごとに大きくユッサユッサと揺れる波でした。
これが木造住宅を最も破壊する悪魔の周期です。 -
今回の岩手県沖地震の揺れ:
今回は0.5秒以下という、ガタガタガタ!と細かく速く震える揺れが中心でした。
これは食器が落ちたり、体感としては猛烈に怖く(高い震度になる)、
「家を引きちぎるような力」は比較的弱かったのです。
■ 理由2:東北の家は「鍛えられている」
東北地方は、2011年の東日本大震災をはじめ、多くの大きな地震を経験してきました。
そのため、古い危険な建物はすでに建て替えられたり、
強されたりしているケースがとても多いのです。
もともと雪の重みに耐えるために頑丈に作られていることも、
家を守った理由の一つです。
■ 【本当に怖い本題】家にかかっている「見えない呪い」
ここまで読むと「あぁ、じゃあ家は大丈夫なんだ!」と思いますよね。
実は、ここからが一番大切なプロとしてのアドバイスです。
東北エリアでは、昨年末(M7.5)、今年4月(M7.7)、
そして今日(M7.2)と、ここ半年の間に大きな地震が「何度も連続して」起きています。
ボクシングに例えてみてください。
一発の強烈なKOパンチ(阪神淡路のような揺れ)は免れましたが、
ボディーインパクター(ボディーブロー)を何度も何度も食らっている状態なのです。
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「1回目の地震は耐えた」
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「2回目の地震も耐えた」
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「3回目の今日の地震も、見た目は無事だった」
でも、壁の内部にある金具が緩んだり、柱の根元にヒビが入ったりして、
家の中身はクタクタに疲れている(累積疲労)可能性があります。
■ 今、私たちがやるべきこと
見た目が綺麗でも、家が「もう限界…次、震度5が来たら支えきれない…」
と悲鳴を上げているかもしれません。
特に、周辺地域にお住まいの方は、以下のポイントを一度チェックしてみてください。
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ドアや窓の開け閉めが、急に重くなっていないか?(家が歪んでいるサイン)
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基礎(足元のコンクリート)に、新しく深いヒビが入っていないか?
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外壁に、これまでなかった隙間ができていないか?
「今回は大丈夫だった」で終わらせず、
一度プロの耐震診断や点検を受けてみることを強くおすすめします。
大切な家族と住まいを守るために、
いま一度「見えないダメージ」に目を向けてみてくださいね。
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