日本の気候にぴったり!でも過信は禁物な桐の家づくり術!
2025/08/10
こんにちは!あなたの暮らしに幸せをプラス!
久留米で無垢材をふんだんに使って新築からリノベーションまで
手がけていますhouse plus+ 代表の田中崇浩です。
今日は、コレ!
カビじゃない!桐の黒ずみ“タンニン”の正体と解決法をお伝えします!
桐(きり)と聞くと、昔ながらの桐たんすを思い浮かべる方が多いかもしれません。
実はこの桐、家づくりや家具作りに使うと、とても優秀な働きをしてくれる素材です。
でも…万能ではありません。
今日は、桐の良いところも弱点も、そして黒ずみが出たときの補修方法まで、全部まとめてご紹介します。
■ 桐のメリット
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湿気をコントロールする力
桐は空気中の湿気を吸ったり吐いたりして、収納の中を快適に保ちます。
梅雨の時期でも衣類や布団がカビにくいのは、このおかげ。 -
虫を寄せつけにくい
桐に含まれる「タンニン」や「パウロニン」という成分が防虫効果を発揮。
昔の人が着物を桐たんすにしまっていたのも納得です。 -
軽くて扱いやすい
木材の中でもとても軽いので、ふすまや障子などの建具に使うと開け閉めがラク。
家具も動かしやすいです。 -
触れても冷たくない
熱を伝えにくいので、冬でもひんやりしにくく、素足で触っても快適。
■ 桐のデメリット
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強度が低い
柔らかく傷がつきやすいので、柱や梁など家の骨組みには不向きです。
あくまで内装や家具向け。 -
板材は反りやすい
桐は含水率の変化に敏感で、環境によっては反ってしまいます。
特に広い一枚板は注意が必要。
対策としては「柾目材を使う」「両面同じ塗装をする」「湿度管理をする」などがあります。 -
黒ずみ(タンニン染み)が出やすい
水や湿気、鉄分と反応して黒くなることがあります。
これはカビではなく、タンニンという成分が原因。見た目は似ていても、健康被害はありません。
■ 黒ずみ(タンニン)補修方法
黒ずみが出たら、まずは軽めの方法から試しましょう。
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酢水(白酢+水)
酸性の力で色素を分解。布に含ませて数分置き、軽く拭き取ります。 -
重曹ペースト
優しくこすって水拭き。軽い黒ずみに有効。 -
オキシドール(過酸化水素水)
コットンで湿らせて数分放置。漂白効果で色を薄くできます。 -
シュウ酸(オキサル酸)
鉄分との反応による黒ずみに強力。扱いには手袋と換気が必須。
それでも消えない場合は、プロによる削り直しや焼き加工で美しさを取り戻せます。
■ 桐のおすすめ使い場所
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押入れやクローゼットの棚板・引き出し
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和室のふすまや障子の骨組み
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和室の天井板
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桐のチェストや収納家具
まとめ
桐は、日本の気候に合った素晴らしい木材です。
ただし、強度の低さ・反りやすさ・黒ずみの出やすさといった弱点もあります。
それらを理解した上で、「収納」「軽い建具」「湿気が気になる場所」にうまく使えば、長く快適に暮らせます。
桐は“扱いを知っている人の味方”。
正しい使い方とお手入れで、その魅力を最大限引き出してみませんか?
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